ぶたびより

酒を飲み、飯を食べ、文を書き、正解を生きたい

資産運用の話

実務的な話なのでメモ的なアレ

結局レバレッジをかけて運用するほどの自信がないので借金してまで不動産投資を行う気になれない。本当は医師免許をチラつかせて借金を沢山して良い不動産をみつけて投資みたいなのが1つの勝ち筋なのだと思うけれども、なかなかそこまでのリスクを取る気になれない。普通にしててもそれなりの暮らしできているしな、とか。減価償却費を損益通算することで節税するという話もあるけど、適切な借金の比率だったり良い不動産を見つけて適切な利回りを計算できる自信もあまりないからリスクの方が大きいように思う。税金を考えるなら自分1人でゴリゴリ稼ぐのよりも浪費しない女医さんとダブルインカムした方が確実に勝ち。

株についてはここ2ヶ月程度の短期的パフォーマンスはかなり微妙。5%程度下がると損切りするというルールでやっていたのだけれども、ボックス相場で無意味な買いと損切りを繰り返して、いっとき+70万/400万まで増やしたのに+40万弱まで減ってしまった。結局この5%損切りルールというのがかなりいけていないなという結論に至った。その企業の株が購入するに足るものかどうかというのは、客観的な指標によって決まるはずで、自分の買い値から5%下がったからその企業が買うに値しなくなったのか? と考えると当然両者は無関係なので損切りのタイミングとしてはいけていないことになってしまう。そもそもその値段で売買が成立するということは、そこから上がると思っている人が市場にいるからなのだ。そんなわけで、買い値からの値下がり率を根拠にした損切りというのはかなりいけていない売買なんだなと最近感じている。

悪いと分かっている決算をまたぐ必要性はあまりないなということも最近感じている。例えばホンダもブリジストンもイオンフィナンシャルも決算は絶対に悪いとみんな感じていた。ちなみにオリックスはまったく決算の結果を読めなかった。決算後の短期的な値動きはイマイチ予測しにくい。たとえば暁飯島工業などは次の決算が良いことが前回の決算をみるとコロナの影響もないしな、と分かる。アサンテもコロナでめちゃくちゃ落ちたけれど、月次売上高の推移をみれば8月にでる決算はある程度良いと予測がついていた。下げているのも社長が急逝されたようで相続関連の売りの可能性も想起されていた。そしてどちらも決算でそれなりに上げていた。けれども悪いと分かっている決算の発表後にアクヌケ感から上がるのか、失望から下がるのかは本当によく分からない。分からないものには投資しないのがやはりベストだと思う。イオンフィナンシャルは東南アジアでも営業していたのでコロナの影響大きそうだもんなとなれば、ある程度株価が地合いの良いことを根拠に上がったところで一旦利食いするのが正解だよなとなる。そして決算でて死ぬほど下がった。ブリジストンも悪いことは分かっていたけど、昨日の決算でしっかり赤字を叩き出したので週明けに暴落するだろう。高配当株なのに減配でかつ期末配当未定というのは高配当を根拠に投資していた人からしたらパニック売りになっても良さそう。もともとコロナ前から米中対立を背景にじわじわと下げていた。財務自体は悪くないのでチャートが上向いてきたら購入検討しても良いかなと思っている。決算が出た後にすぐに適切な株価に落ち着くことがないこともわかった。市場は短期的には知性より感情で動くのだなという印象。決算が出てからそのあと何も新しい材料がでないなら、それ以上下がるというのは冷静に考えればおかしいのに、こんなにさがるなんてどこまで下がるの! コワイ! みたいな売りがぽこぽこ湧いてくる。決算後にすぐに底値にならないので、慌てずに決算を確認してしばらく値動きを注視して長い下髭をつけるか、ゴールデンクロスまで待つかしてから購入するのが吉なんだと感じた。

今までどこかこうチャートを見ながらの売買というのが占いじみていて嫌いだったんだけど、財務の優良さとか、その業界の未来とかをファンダで確認しながら適切な企業価値を推定して、それより低い理由が不明な場合には手を出さずに、分かる場合でも地合いの悪い時には手を出さず、本当に買うべきタイミングで買う、というのが勝ち筋なんだろうな。

ちなみに今ぼちぼち買いなのではと思っているのはウィルテックかなあ。上場されたばかりの人材派遣会社で会社自体に魅力は別にないけれど、異常な割安さで放置されている。コロナで消費の落ち込んでいる中で製造請負業どうなんだとかあるけど、そしてだからこそ安いんだろうけど、企業の持っている現金が時価総額とほぼ同等なのはさすがに下げ過ぎ。あと名古屋電機はコロナそんなに関係ないので貯金箱として使っている。ブリジストンはめちゃくちゃ下げてから反転してきたところで買う、日本インシュレーションという耐火材の地味な新規上場銘柄もかなり割安で地味だからこの値段なんだけど、配当も4%近いし長期保有に良いかなと思っている、もう少し下げたら買い増ししていきたい。

理論株価推定は(四季報の営業利益数年分の予測と過去の営業利益数年分をみて予測される平均的な営業利益×業種別PER平均×0.7+流動資産-流動負債×1.2+投資その他資産-固定負債)÷発行株式数で計算したものとvaluation matrixのサイトを使ってDCFで計算したとのを両方使っている。valuation matrixのサイトはキャッシュフローの動きなども見られてなかなか良い。粉飾決算だと嫌なので基本的にはキャッシュフローも確認することにしている。謎の出費がある場合には本当は会社に確認したりするのが良いのだろうが、数百株しか購入しないのにあんまり問合せするのもなとか考えてしまってできていない。あと財務はざっくり自己資本比率だけでも良いけど、気が向いたらインタレスカバレッジ比とか負債の大きさの推移とかも見ている。小売店の場合には新規出店を除いた部分での売上高を前年度と比較してなるべく本当に成長しているのかを確認したりした方が良いらしいが、その手の会社は高島屋を最近購入したくらいなのであんまり確認する習慣がない。月次売上高をみて次の決算をある程度予測するのも損切りや利確に有用だけれども、この手の作業は自分でやらなくてもそのような時にはチャートみていて下降/上昇トレンドに移ってきているというのもあるから、トレンドの理由づけくらいにしか使えないかもしれない。自分の予測と違う動きをしている時に何を考えてどこをみるのかというのを少しずつ勉強していきたいな。チャートを軽視してきたせいで買うタイミングが下手で損切りが多いというのが最近なのでもう少しちゃんと運用していきたいです。おわり。